日比谷を
憶うーおもうー
鹿鳴館の誕生から約140年。日比谷は、外交拠点から文化・芸術の発信地、
ビジネス拠点へと、時代の要請に応えながら発展を続けてきました。この街に刻まれた
近代日本の歩んできた足跡に憶い-おもい-を馳せてみましょう。
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日本の近代化を
リードした「日比谷」明治維新以降、日比谷は日本の近代化をリードする進取の精神に満ちたエリアでした。1883年(明治16年)には、諸外国の国貿や外交官をもてなす社交場として「鹿鳴館」が、1890年(明治23年)には、東洋随一の大ホテルと称された「帝国ホテル」が完成。日比谷は日本の国際外交拠点として発展していきます。
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日本のエンター
テインメントの中心地へ昭和に入ると、関東大震災の復興のシンボルとなった「日比谷公会堂」が完成。当時、東京で唯一の音楽ホールとして“音楽の聖地”と呼ばれました。1934年(昭和9年)には「東京宝塚劇場」や「日比谷映画劇場」が誕生。また翌年には「東京宝塚劇場」の直営劇場として「有楽座」がオープンし、“映画・演劇の街 日比谷”の幕が開かれました。第2次世界大戦後には、演劇専用劇場であった「芸術座」や、「みゆき座」、「日比谷スカラ座」といった映画館がオープン。さらに1963年(昭和38年)には、世界に冠たる劇場を作るという志のもと、当代最高の劇場空間と評された「日生劇場」が完成。日比谷は日本のエンターテインメントの中心地として大きく発展を遂げていきます。
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ビジネス拠点としての「日比谷」
エンターテインメント関連施設の開業が続く一方で、日比谷にはビジネス関連施設も続々誕生しました。1930年(昭和5年)には、華やかな日比谷のイメージにふさわしく象徴的な建物であった「三信ビルディング」が、1960年(昭和35年)には当時東洋一のオフィスビルといわれた「日比谷三井ビルディング」が竣工。さらに翌年完成の「日比谷電電ビル(現在のNTT日比谷ビル)」、その後竣工した「東京電力本社ビル」、「第一勧業銀行本店ビル」など、日比谷は日本の基幹産業の本社が集まるビジネスの一大拠点となり、現在の日比谷の姿につながっていきました。
日比谷年表
明治、大正、昭和、平成、そして令和へ。
エンターテインメントの中心地、そしてビジネス拠点として、
時代を牽引してきた日比谷の変遷を年表で振り返ります。
1883年(明治16年) | 鹿鳴館完成 |
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1890年(明治23年) | 帝国ホテル完成 |
1894年(明治27年) | 有楽町三井集会所完成(1898年 西洋館完成) |
1903年(明治36年) | 日比谷公園開園、日比谷松本楼開業 |
1908年(明治41年) | 有楽座完成 |
1911年(明治44年) | 帝国劇場完成 |
1923年(大正12年) | 帝国ホテルライト館、 日比谷野外音楽堂(大音楽堂)完成 |
1929年(昭和4年) | 日比谷公会堂、市政会館完成 |
1930年(昭和5年) | 三信ビルディング竣工 |
1934年(昭和9年) | 東京宝塚劇場、日比谷映画劇場完成 |
1935年(昭和10年) | 東京宝塚劇場の直営劇場として有楽座再建 |
1955年(昭和30年) | 日比谷スカラ座完成 |
1957年(昭和32年) | 東宝本社ビル竣工 (みゆき座、千代田劇場、芸術座開業) |
1960年(昭和35年) | 日比谷三井ビルディング竣工 |
1961年(昭和36年) | 日比谷電電ビル(現:NTT日比谷ビル)竣工 |
1963年(昭和38年) | 日生劇場完成 |
1964年(昭和39年) | 日比谷線日比谷駅開業 |
1969年(昭和44年) | 東宝ツインタワービル竣工 |
1970年(昭和45年) | 帝国ホテル本館竣工 |
1971年(昭和46年) | 千代田線日比谷駅開業 |
1972年(昭和47年) | 東京電力本社ビル竣工、 都営6号線(現:都営三田線の一部)日比谷駅開業 |
1981年(昭和56年) | (旧)第一勧業銀行本店ビル竣工 |
1983年(昭和58年) | 帝国ホテルインペリアルタワー竣工 |
1984年(昭和59年) | 日比谷マリンビル竣工 |
1987年(昭和62年) | 東宝日比谷ビル竣工、日比谷シャンテ、 シャンテ シネ(現:TOHOシネマズ シャンテ)完成 |
2007年(平成19年) | シアタークリエ、レム日比谷完成 |
2011年(平成23年) | 日比谷エリアまちづくり基本構想策定 |
2015年(平成27年) | 一般社団法人日比谷エリアマネジメント設立 |
2018年(令和元年) | 東京ミッドタウン日比谷竣工、 TOHOシネマズ 日比谷、新・ゴジラ像完成 |
2023年(令和5年) | 東宝日比谷プロムナードビル竣工 |