日比谷を
知る

緑あふれる中でさまざまな文化や芸術に触れることができ、
同時にビジネスの拠点でもある街、日比谷。他では見られない
多面的な表情を持つ日比谷の魅力をご紹介します。

日比谷とは

日比谷駅、日比谷公園という名称はありますが、実際に「日比谷」という住所はありません。実は「日比谷」とは、千代田区の有楽町から内幸町にかけた一帯の地域名。由来には諸説ありますが、この辺りはかつて入江で、海苔などをとる仕掛け「ひび」が転じたとも言われています。
明治維新以降、鹿鳴館や帝国ホテルが作られ、日本の国際外交拠点として発展。また、日本初の近代的な洋風公園として日比谷公園が開園。昭和に入ると、関東大震災の復興のシンボルとなった日比谷公会堂を皮切りに、東京宝塚劇場、日比谷映画劇場などが誕生したことで、“映画・演劇の街”という側面も備えるようになり、現在の日本のエンターテインメントの中心地であり、ビジネスの拠点ともなる、緑豊かな魅力あふれる街へと進化してきました。そして、2011年には「日比谷エリアまちづくり基本構想」がまとめられ、対象エリア(下記地図の緑の点線内)のさらなる発展が期待されています。

日比谷の歴史について
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日比谷エリアマップ
緑の点線内エリア:「日比谷エリアまちづくり基本構想」で定められたエリア
日比谷公園

日比谷公園

1903年(明治36年)、「都市の公園」として造成され、日本初の近代的な洋風公園として誕生。16.2ヘクタールの広大な敷地を四季の花々が彩り、園内には公会堂や大小の音楽堂、図書館もあります。

エンターテインメントの
中心地

明治時代に誕生し、今なお日本を代表する劇場や人気の映画館が立ち並ぶ文化の街、日比谷。日比谷公会堂や野外音楽場の聖地・野外音楽堂などの音楽施設も揃い、上質なエンターテインメントを愉しめます。日本のエンターテインメントの中心地として発展を遂げた日比谷では、他では味わえない非日常のひと時を過ごすことができます。

  • 日生劇場

    日生劇場

    1963年(昭和38年)誕生。白大理石の床や螺旋階段、アコヤ貝を貼った天井など、昭和を代表する建築の一つ。客席数は1,334席。オペラ、演劇、ミュージカルなど幅広い作品を上演しています。

  • 帝国劇場
    写真提供:東宝演劇部

    帝国劇場

    1911年(明治44年)、近代日本を象徴する日本初の西洋式劇場として誕生。客席数は1,897席。「帝劇」の通称で広く親しまれ、大作ミュージカルをはじめとする不朽の名作を上演し続けています。

  • 東京宝塚劇場

    東京宝塚劇場

    1934年(昭和9年)、東京での宝塚歌劇の拠点として誕生。客席数は2065席。どの席からもステージが見えるよう設計された客席や充実の舞台装置で、宝塚歌劇の豪華絢爛なステージを味わえます。

  • シアタークリエ
    写真提供:東宝演劇部

    シアタークリエ

    2007年(平成19年)、前身である「芸術座」の精神を引き継いだ劇場として誕生。客席数は611席。演劇、ミュージカル、コンサートなど、芸術性と大衆性を兼ね備えた作品を送り出しています。

  • TOHOシネマズ 日比谷

    TOHOシネマズ 日比谷

    2018年(令和元年)、「映画の宮殿 」をコンセプトに誕生。東京ミッドタウン日比谷内に11スクリーン、東京宝塚ビルに2スクリーン、合計2,830席。都心最大級の上質空間で映画を満喫できます。

  • TOHOシネマズ シャンテ

    TOHOシネマズ シャンテ

    1987年(昭和62年)に誕生。3スクリーン、合計618席。ミニシアター上映劇場としてアート系の作品を中心に上映。落ち着いた館内で、上映前からゆったりと映画の雰囲気に浸ることができます。

緑豊かなビジネス拠点として

1930年(昭和5年)に、日比谷を象徴するような「三信ビルディング」が、1960年(昭和35年)に当時東洋一のオフィスビルといわれた「日比谷三井ビルディング」が竣工。以降、「日比谷電電ビル(現:NTT日比谷ビル)」、「東京電力本社ビル」、「第一勧業銀行本店ビル」といった日本の基幹産業の本社が集まり、ビジネス拠点としての日比谷の歴史が始まりました。
時が流れ、2018年、フレキシブルなワークスタイルの実現を目指す「東京ミッドタウン日比谷」も開業。日比谷公園や皇居外苑といった広大な緑地と隣接しながら、都内の各所へのアクセスも良好なロケーションも有する、恵まれた環境のビジネス拠点として注目を集めています。

緑豊かなビジネス拠点として

これからの日比谷の街づくり

日比谷のポテンシャルを活かし、
東京の新たな拠点へ

日比谷は、東京を代表するビジネス拠点である「大手町」「丸の内」「有楽町」、官庁街である「霞ヶ関」、開発が進む「新橋」「虎ノ門」、多くの観光客が訪れる「銀座」という、さまざまな特徴をもつエリアの中心に位置しています。同時に、日比谷公園や皇居外苑の広大な緑地とも隣接していることが、日比谷のロケーションに唯一無二の魅力を与えています。さらに「内幸町一丁目街区」は、東京都の都市再生プロジェクトとして、幹線道路により分断されている日比谷公園と街をつなぐ道路上空公園が計画されており、将来的には公園と街が連携した歩行者の回遊ネットワークが実現します。
このように、培ってきた歴史や立地特性をもとに進化し続ける日比谷。各エリアをつなぐ拠点として、新たな都市空間を創出する大きな可能性を秘めています。

これからの日比谷の街づくり

“ビジネス・芸術文化・自然環境”が融合した街づくりを目指す

日比谷は、劇場、映画館が軒を連ね、上質なエンターテインメントを楽しめる街です。また、2014年に東京圏として初となる国家戦略特区として内閣府より区域認定を受け、国際的なビジネス拠点としても期待される街となります。さらに、東京のセントラルパークと称される日比谷公園とも隣接し、豊かな緑や潤いを感じることができる街でもあります。この“豊かな周辺環境と都市機能を融合させること”が、エリアの街づくりにおける大きな目標です。